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忘却の子守唄プロット

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ピルグリムの唄 ~忘却の子守唄~

道歌:らくだ様に考えていただいた碑文を採用します。

覚えていない思い出:エーデルがフォルテくんの前で死に、その目の前でアッチェレランド病を恐る村人に川に捨てられるシーンの村人たちのセリフ。

プロローグ:リタルダンド渓谷の概要。世界の裂け目とさえ言われる奈落の底で、すべての過去が滞留し、リタルダンド(だんだん遅く)している時間の溝であることなどの説明。よく崩落することも添えて、このへんの地理的なこととともに。

一:グリッサンドからアンダンテさんたちが馬車を出すシーン。普通は旅団を組んで渡るこの渓谷なんですが、アンダンテさんたちは単身で行きます。で、この谷を渡るしきたりみたいのがあって、決して誰かが落ちても助けようとは思ってはいけない、振り返らずとどまることなく、ゆっくりでも前だけを見て進まなければいけないみたいのがあって、そこでフォルテくんとアンダンテさんはお互い遺書を交換し合うみたいな。仮に自分が死んでも、どちらかが生き残って果たして欲しい約束を交換し合うみたいな。で、フォルテくんは自分の持ち物からアンダンテさんに残しておきたいものをひっくり返すんですがこれといったものは特になくて、お母さんの遺骨は何が何でも手放すことはできないとかで、ずた袋(フォルテくんの持ち物)を探して、その奥の方に一つの押し花にした栞を見つけて、それはエーデルワイスの白い花の栞で、掠れた字で――への贈り物と書かれていて(名前のところが読めなくなっているんですが、実際にはえーデルへの贈り物と書かれています)、それを見たアンダンテさんはなにか深刻な顔をして、それを預かろうとかって言って、フォルテくんは特に気にもとめずにアンダンテさんにそれをあずけて、それで遺書の交換とするみたいな(この時アンダンテさんが渡すフォルテくんへの遺書にはリタルダンドに落ちた時に川に沿って進み、罪の釣瓶を目指せと書かれていたり)。

二:そしてアンダンテさん、フォルテくん、プレストくんで道中を進むわけですが、その間にフォルテ君は暇なので鼻歌なんか歌ったりして、それがエーデルワイスの歌で、アンダンテさんはその曲をどこで知ったのかねとかって聴いたりして、フォルテ君はどこで聞いたんでしょうねみたいになって、そこからフォルテくんとアンダンテさんの出会いの話になって、ちょうどヴェクサシオンで追い剥ぎをしていて、立ち寄ったアンダンテさんの荷物を持つふりをして、そのままバイオリンをくすねようとして結局アンダンテさんに捕まった話なんかを笑い話みたいに話しながら、では、その前のことを覚えているかね、みたいな話になって、フォルテ君はその前のことなんて少しも覚えていないんですが、君は突然木の股から生まれたわけではないのだから、ちゃんと父親がいて、母親がいて、育てられていた時期があるはずだよとかって言われて、でも全然そんなの覚えてなくて、きっと捨てられたんだろう程度に思っているわけなんですが、徐々に昔のことがフラッシュバックしていくみたいな。

三:リタルダンド渓谷崩落。馬車に乗っていたフォルテ君たちは即座に逃げて無事でしたが馬車は崩落に巻き込まれて落下(ヴォルフガングはプレストくんが即座に馬車から離して無事です)。馬車は途中の岩場に引っかかって止まりますが、フォルテくんはそれを見て、馬車の中につい荷物(というか母親の遺骨)を残してきてしまったことを思い出し、アンダンテさんやプレストくんの制止も構わず岩場に向かって降りてしまい、馬車に潜って遺骨を抱き抱えて脱出しようとしたその時にまた崩落が起き、フォルテ君はそのまま谷底へ。

四:フォルテ君が目を覚ますとそこは見たこともない薄暗い谷底で目の前には一人の女の子と赤毛の男性がいて、フォルテ君は赤毛の男性からここがリタルダンド渓谷の谷底であることを聞き、そしてその赤毛の男性が、アンダンテさんが探してやまない免罪譜〈調和の霊感〉の作者たる赤毛の司祭、アントニオ・ヴィヴァルディであることに気づきびっくりし、彼から女の子の事を聞いて、こちらが言った言葉からしか返事ができないこと、唯一言えるのは行かないでだけで、名前さえわからないこと、しかしもしかしたら君は彼女のことを知っているのではないかみたいなことを言われて怪訝に思いながらも、とりあえずは助けを待つことに。

五:アンダンテさんたちの動き。とりあえずフォルテ君を助けたりはせず、谷を越えた先の街についていてそこからどうしようかという話に。しかしプレストくんはアンダンテさんが目論み合ってフォルテ君をあえて谷に落としたことを気づいていてアンダンテさんには超ブチギレみたいな。もしかして赤毛の司祭を谷底から引きずり出して、免罪譜を得ようとしているのではないかとアンダンテさんを糾弾。で、アンダンテさんはこの町にある底のない井戸罪の釣瓶がリタルダンドにつながっていることを知っていて、そこからフォルテ君を救い出すといい、君はこのまま見捨てて次の町に行くかねと言われ、渋々ながら付き合うことに。夜になり、アンダンテさんは例のごとく伯爵を呼び出し、そこで伯爵からも責められる。曰くお前はお前の娘のことなど愛してはいなかったと言われて、そのくせに彼女が死んだ今になって大切にしてあげようとしている、そんなことをするくらいならどうして生きているうちにあの子の願いを聞いてあげなかったんだ、お前はお前の娘が生きている時に、あの子の願いをたったひとつでも聞いてあげたかね、とかって言われたりして、それでも私はだからこそ贖わなければならないとかって話をしたり。で、横からそれを見ていたプレスト君のところにも伯爵がいたりして、伯爵はプレストくんの罪も責めるんですが、プレスト君はそれをほとんど無視して俺は許されたいなんて思ってないし、免罪譜も求めてない、罪を負って生きる覚悟をしてるみたいな事を言って、それを聞いた伯爵はお前は逃げているだけだろうとかって言いながら闇に消えていくみたいな。

六:フォルテくんはとりあえずは助けを待つことに。で、エーデルと一緒に助けを待っている間に、過去にもこんなことがあったようなことを思い出して、子供だった頃に、アッチェレランド病に苦しんで、それでもアンダンテさんに会いたいとなくエーデルを慰めながら、ここで待っていればもうすぐにアンダンテさん(アドルフ)が来ると言い聞かせて待っていたことを思い出したり。それで記憶に確かにエーデルの顔が残っているのにその名前が思い出せないでいながら、赤毛の司祭に君はやはりこの子を知っているようだねとか言われたりして。それで、待っていても助けは来ないよ、この奈落には生きているものは入れないのだからねとか言われて、待っていても仕方ない、と崖を登ろうとするんですが、すぐに崩れてダメで、そういえばアンダンテさんは遺書に何を書いたんだろうとか思って開けると、そこにはフォルテくんがようやく読める文字で、川に沿って進め、行き止まりの井戸を上れと書いてあって、フォルテ君は赤毛の司祭とエーデルとともにモルダウの流れに沿ってリタルダンドを歩いていきます。

七:そうして歩いていくうちにどんどん思い出されていくフォルテ君自身の記憶。かつてこうして川に沿って病気のエーデルを連れてアドルフに会いにそりを引いて五歳のフォルテ君は街を目指したみたいな。で、その時にも、エーデルがずっとお父さんに会いたい、とつぶやいていたことを思い出して、そうだ、あの日もこんな風に、みたいになっているうちにだんだん記憶が怪しくなっていって、思い出そうとすることが怖くなっていったり。あの時一緒にいたあの子はどうなったんだっけ、オレは今生きているけど、ならどうなったんだっけとか考え出していくうちにもどうしてもそこから先が思い出せなくてみたいな。

八:再びアンダンテさんサイド、アンダンテさんは次の街にたどり着き、そこで底のない井戸を見つけ、延々と組み上げても組み上げても果てのない釣瓶をひたすらに引き上げることを始めたり。プレスト君はそれをそばで見ながら、そんなになってまで免罪譜が欲しいのかよとかって言って、アンダンテさんはそれがなければ私はアンダンテとして生きていくことができなのだとか言いながら、肩も上がらなくなるほどになりながらもひたすらに釣瓶を汲み上げ続けるみたいな。

九:フォルテ君たちは、そして行き止まりの釣瓶の井戸にたどり着いて、赤毛の司祭がこの釣瓶は罪の釣瓶というもので、片方により重い罪を載せることで、片方をすくい上げるものだとフォルテ君にいい、フォルテ君はエーデルを釣瓶に載せれば自分は助かるとか言われたり。エーデルはもとより死んでいるのだから、ここで彼女を忘却の河、モルダウの底に沈めたとして、それはフォルテ君の罪ではないし、気に病むことでもない、むしろこの谷底にずっと縛られ続けるより、忘却の河に飲まれて忘れ去られたほうが彼女のためになるとか言われて、フォルテ君はそれでも自分は助かりたいのも事実で、それを見ていたエーデルは自分から釣瓶に乗って、フォルテ君に反対の瓶に乗るように示して、フォルテ君は渋々ながらも乗って、そして釣瓶は上がり始めるみたいな。

十一:アンダンテさんの方は井戸に捧げられるものを次々に投げ打って井戸から何かを組み上げようとしていたり。そのうちに楽器であるヴァイオリンのエーデルにまで手をかけて、プレスト君はそれは捨てちゃなんねえものだろうがとかって止めるんですが、アンダンテさんは免罪譜のためならば惜しくもないとかって言ってヴァイオリンを底に落とすとか。それを見てプレストくんはアンダンテさんを殴ったり。でもアンダンテさんは無言で釣瓶を組み上げ続けるとか。

十二:で、フォルテ君は釣瓶の井戸の下から聴こえてくるエーデルの歌を聴きながら、やっぱりダメだと思って、縄をつかみ、エーデルを自分の瓶に乗せて、エーデルと自分のふたり分の重みを背負って、自らの力だけで釣瓶の井戸を引き上げ始めたり。で、渾身の力を振り絞って井戸を上げていくんですが、その間にエーデルと二人で家を出て、どうなったのかを思い出して、そうだ、あの時、そりが動けなくなって、エーデルが死にそうになって、お薬になるから、あの白い花を取りに行ったんだと思い出すとか。冒頭にあったエーデルワイスの栞は、その時にフォルテ君がエーデルの発作を癒すために取りに行った花で、その間にエーデルは村人に見つかって、フォルテ君が止めに行くまもなく川に捨てられてしまったとか。で、それを思い出してフォルテ君は、そうだ、あの時オレはエーデルを見捨てたんだ、とかって思い出して、だから、オレがエーデルをアンダンテさんに会わせてあげなくちゃいけないんだとかって泣きながら嗚咽して、こんなに頑張ったんだから、もうすぐ頂上だ、と思って上を見上げると、それは全然近づいていなくて、以前上の明かりはずっと遠くにあり、絶望と言えるほどの距離に、愕然とした時に、ふと上から、アンダンテさんのヴァイオリンが落ちてきて、それがも片方の釣瓶に落ち、大きくフォルテ君たちの釣瓶を上げていくとか。で、そうしていくうちにだんだん意識が遠くなり、目を覚ますとフォルテ君は宿の布団で寝ていたとか。

エピローグ:目を覚ましたフォルテ君はプレスト君にアンダンテさんの居場所を聞いて、街の墳墓の丘で墓を作っていると聞いて、行くとアンダンテさんは既に一つの墓を作り終えて帰るところだったとか。で、エーデルは、とかってフォルテくんが聞くと、エーデルは死んだよ、もうずっと前のことだ、とかって言って、君は崩落に巻き込まれた時に頭を打って今の今まで眠ったままだった、君が見たのはすべて夢だ、とかっていったり。じゃあ、その墓は、とフォルテ君が聞くと、さて、君が夢の中から持ち帰った、誰かの墓だよとかって言って、アンダンテさんはフォルテ君にフォルテ君から預かったエーデルワイスの栞を渡して、去っていくとか。で、去り際にありがとうフォルテ君、ようやく会えたよとかって言って、フォルテ君はそのエーデルワイスの栞を見つめてそっとその墓碑の前にそれを備えて、手を合わせ、ごめんね、エーデル。おかえりなさい。とかって言って、で、次の日、プレストくんは街で新しい馬車を買って、あんなにしてまで引き上げようとしてたのは免罪譜じゃなくて、エーデルの骨だったのかよとかってひとりごちりながらまた次の街(ヴェクサシオン)を目指すみたいな。

覚えていたい思い出:エーデルがフォルテ君にエーデルワイスを教えている会話。私のことを忘れても、この歌を覚えていれば、私はいつでもあなたのそばにいるからみたいな。

一応作ってみました。もちろん万事このまま行くとも限らないんですがこんな感じで進行しようと思います。
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